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081:王冠~090:自由までのレビュー。

● 085:故郷
少年にとっては、約二十年ぶりの里帰りとなります。だけどそこには、互いを懐かしむことのできる仲間もいなければ、自分のことに気づいてくれる人もいません。少年は前の方のお題で「自分は生きていると言っても良い状態なのか」と考えますが、それでも死んではいない、けれど普通に生きているのとも違う、実に中途半端な身の上です。
どこにも属さず、どこにも属せない人。心の友も、既に死んだ一羽の鳥だけ。私が書く人物にしては珍しいです。始めは孤独、でもだんだん周りに感化されて…というのはよく書いてますが。
独りで進んで、独りで転んで立ち上がって、この話を書いているとそういう気分になります。
でも孤独なのとは何か違うんだよなぁ…。
私が書いてるのに、少年は勝手に動いていっちゃっているような、不思議な気分。

● 086:賢者の石
先生は確信犯です。
王冠の守り人もその事には気づいてます。
先生はあちこち根回ししているけど、人に頼み事するのが好きではないのです。
王冠の守り人もそれは知っていて、しかもその先代が遠回しに自分に頼み事をしに来たので、とても小気味よく思っています。
つまりはそういう友人関係なのでした。

● 088:亡霊
鳴いたんじゃないんです。
泣いたんです。
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(C)制作手帳 / ブログ管理者 里見 透
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