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071:刺青~080:自由市場までのレビュー。

● 074:二律背反
〔哲〕 二つの相矛盾する命題である定立とその反定立が等しい合理的根拠をもって主張されること。特にカントによれば、純粋理性は四つのアンチノミーをもつが、特に重要なのは超越論的自由と自然必然性との間のそれである。(三省堂提供「大辞林 第二版」より)
つまり「それぞれに根拠があって主張されてるんだけど、矛盾して相容れない意見の対立」みたいな感じかなと解釈してみました。
今回の「二律背反」、「017:スティグマ」に続いて、初めてお題を見た時にはわからなかった単語の一つです。
加えてこのタイトルは、既にある100個のお題を繋げて、一つの物語を作る…という今考えれば無茶というか無謀というかの企画を立てていた時に、ストーリーの大筋となるテーマに使おうと決めた物の一つでもあります。
これについては語れば長いんですけど(笑)、ここでは書かないことにします。
今はまだ力が足りず、不明瞭な点も多いかと思いますが、やはり本編から読者様に読み取ってもらえるような文章を書くことが、私の目下の目標だからです。
061:魔法使い~070:天使の翼までのレビュー。

● 遺跡の町編総評
「海賊の島編」に続き、物語の中核とも言える「遺跡の町編」でした。……が!
リメイク前の更新中は、ここで大学受験という……大きなブランクがあって……
061を更新したのが、2003年の12月。070を更新したのが2005年の3月と、この十題を書く間におよそ15ヶ月の歳月が流れました(笑
勿論その間に全く文章を書いていなかったわけではなかったのですが、この前後で多少文の雰囲気も変わってしまい、苦い思いをしていたんですよね。
今回のリメイクでは、その差を少しは埋められたのではないかと思っていますが、どうでしょう…。

● 061:魔法使い
これだけファンタジーを専門に書いているのに、「魔法使い」と聞いて真っ先に思いついたのが「痛いの痛いの…」でした。
病は気から、っていう言葉もあるけど、それとは違って、「痛いの痛いの」は子供が初めて覚える呪文なんじゃないかな、って思います。

● 070:天使の翼
少年とヒバリの出会いは、021番「小さな約束」まで遡ります。そこから70番までの約50題、つまりこの物語の半分もの間、ヒバリは少年と一緒に旅をしてきました。まあ細かいことを言えば、途中で破壊者の話や過去の回想などが入るので、きれいに半分くらいとは言わないまでも、かなり長い間出てきていたわけです。
ヒバリは少年に泣き方を教え、笑い方を教え、彼に人間らしい感情を呼び戻し、最期には少年に道を教えました。
ものの生き死にに、必ずしも存在意義を求める必要はないと思う。でも、私はああいう生き方、死に方、あんまり嫌いじゃないなぁ。なんて、そんなことを考えながら書いてみました。
051:墓標~060:結界までのレビュー。

● 053:真珠一粒
というわけで、ようやく「海賊の島編」が終了しました(笑
長編ファンタジーとして一つの話にまとめる以上は、やはり本編に関わる部分って大切なんだと思うのです……が、やっぱりこういう、ちょっと脇道に逸れた感じのお題を書くのは気楽だし、楽しいです。
もしも「旅の歯車」が全編一話完結の物語だったとしたら、「優しい人形」とか「踊る妖精」とかも、もうちょっとふんわりした出来になったのではないかと思います(笑

● 055:一人旅
昔、リメイク前の本編を更新していた時のことです。
友人が「50番台にあった『一人旅』あたりが危ないと思う」というので何かと思ったら、その辺りでヒバリと別れて、少年はまた一人旅に戻るんではないかという本編予想をしているとのことでした(笑
実はそれも有りかな、って思っていたんですが、結局50番台を書く頃にはどうしてもヒバリと一緒に旅を続けさせたくて、ああいうことになりました。
ちなみに少年達と別れた吟遊詩人は、あの後あれやこれやと面倒事に巻き込まれ、妙な旅の仲間を得、てんやわんやの旅をすることに……。
そちらの話はいずれまた、いつか機会があったときに、ということで。
041:吟遊詩人~050:ドワーフまでのレビュー。

● 海賊の島編総評
物語中盤にして、ようやく時計のこと、過去の遺物のことが出てきました
本当はこの辺り、大事だと思ったんでもうちょっと書き直したかったのですが……。あんまりリメイクが過ぎると原形をとどめなくなりそうだったので、この辺で(笑
話が連続しているので、一つずれると全部ずれちゃうんですよね…

● 041:吟遊詩人
今までのお題話の中でも、飛びぬけて長いものになりました(笑
ここで詩人さんが唄っている詞は、それだけでも独立した話として考えられる感じが良いなあと思って書きました。
この詞を書いた頃、歴史の授業でやったギルガメシュ叙事詩というのが妙に気になっていて、なんとなくもったいぶった詩のような話を書いてみたいなって思ったんですよね。
本当はもっと第何部にも続く長いやつを、と思って書いていたんですが、どうもああいう書き方でだらだら続くと飽きるので、使えるところだけを抜粋してまいりました。
因みに、今回出てきた吟遊詩人。この子も実はゲストです。リュートの先生うんぬんの設定はいろいろかなり違いますが、結局どう転んでも料理担当にされてしまうかわいそうなやつってことは変わりません。(笑

● 047:踊る妖精
「そういえば聞いていないわ。あなた、守り人は守り人でも、一体何の守り人なの? 眠らずの森? 石牢の聖杯? それとも、永劫の王冠かしら?」
ということで、今回のタイトルではいくつか、過去の遺物に関する単語が出てきました。
これらについては後のお題でもいくつか登場していますが、書きながら、「こんなのもありかな、あんなのもありだよね」と、色々と考えていました。
まず、少年の守っている大時計は、「時間」を司っている遺物ですよね。
他にも本編中で、
「宗教・信仰」を司る聖杯(cf.014:聖杯)、
「偽善・大義名分」を司る相貌の面(cf.044:優しい人形)、
「権力」を司る王冠(cf.086:賢者の石)、
「差別」を司る鎌(cf.071:刺青)、
「戦争」を司る弓矢(cf.90:焚火)
等が出てきました。
なんで差別が鎌かって、何となくのイメージです。(…
正直なところ、本編を読んで何を司っている遺物なのかがわかるものって、時計と聖杯と王冠だけだと思いますが…。
他にも、
「善悪」を司る天秤とか、「言語・文字」を司る書物とか、色々あっても良いなあと思ったのですが、本編中に登場はしませんでした。
でもきっと、ここに書いた物以上にあれこれ、色んな物があるんでしょう。

● 050:ドワーフ
ここへ来て、初戦闘シーンでした(笑
「025:剣」などでもちょっと戦いっぽいところはありましたが、ちゃんと戦ったのは初めてというか。
冒険ファンタジーを書いたことのある方にならわかってもらえるかな…?と思うのですが、戦闘シーンってなかなか書くの大変なんですよね…!特にリメイク前のこのタイトルを書いたときは自分自身も武道経験ゼロだったので、大変苦労した記憶があります。
やっぱり全くやったことのない事って、文で書くにしても想像力の限界があるというか…(笑
武道を始めたからと言って、書けるようになったかと言われると耳が痛む思いですがっ
ちなみに透は現在「居合」っていう武道をやっていますが、いまだに部員の誰にも、「戦闘シーンが書けるようになりたくて武道を始めた」という事実は隠しています……。
031:黒い肌~040:指輪までのレビュー。

● 031:黒い肌
実はリメイク前の作品で、一番気に入っていなかったのが「031:黒い肌」でした。同時に、リメイクする際絶対に書き直そうと思っていたのもこのお題だったり(笑
前作ではどうしても黒い肌、というとネグロイド系の黒人の肌、という先入観で固定してしまって、あまり展開を膨らませられなかったんです。展開って言う意味では書き直した今回の「黒い肌」も広がりはあまりありませんが、多少は変化をつけられたんじゃないか…なぁ……と、思ったのですがどうなんでしょう。とりあえず私は満足です!

● 032:うれた果実
この辺りから、大時計を巡る少年の旅の本編が始まります。
世界の現状、過去の遺物のこと…。正直なところ、まだ何もわかっていませんよね。そういう色々なことを、今後の題で書いていきたいと思います。今回は、その前触れのような感じにしてみました。
少年にとってあの幼なじみの少女は、今では届かない夢の先の影のようなもの。責務もなく、無邪気でいられた頃の幻です。
辛い思いもあるけれど、大時計とは関わりのないはずの、少年の中に遺った大切な思い出。それを今後どの程度ストーリーに絡めていけるか、それがリメイク版の課題だったりします。

● 039:海賊の島
というわけで、舞台は海賊の島へ。
この海賊の島編、リメイク前の作品では「053:真珠一粒」まで続きました(笑
そこは今回も変わらない予定なので、しばらくはこの島での物語が続くことになります。
どうなる事やら、のんびりと見守っていただければありがたいです。

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