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ちょっとしたネタ、世界観、設定、はたまた更新したものについてのレビューとかを、思いついたときに気の向くまま垂れ流していく。
そういう手帳スペースです。
■ネタバレ対策を
一切していません■
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現在、PC版旅譚のトップページにある本編紹介文です。
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吟詠旅譚
世界が混乱にうちふるえる間、人々は、それに打ち勝つ英雄を求めた。
天の加護と地の恩恵と、そして、何より人々の願望を受け、その英雄は武器を取る。
しかし世界に平和が訪れた時、英雄は歴史の表舞台に立つことを許され得なかった。
平和な世界に、力を持ちすぎた者の存在は受け入れられなかったのだ。
――物語の始まりは数千年の後、誰もが英雄の存在を忘れた頃にやってくる。
理由なんて、ここにはない。
打ち捨てられた英雄が、それでも尚、己が世界を愛したように。
-----
風の謡
クラヴィーア国、第三王子アルトに与えられたものはたったの三つ。それだけだ。
王子としての位、都からは遠く離れたマラキア宮、そして平穏。
考えてみもしなかった。外の世界がどのようなのか、この平穏が、一体いつまで続くのか。
「風は、自分の意志で駆けるんだ」
差し延べられる、手などなくても ―― 差し延べることができたなら。
歩む道に、後悔しても ―― 隣に誰かがいてくれたなら。
孤独な風のそよ吹く場所に、忘れられた時代の、傷跡があった。
-----
海の謡
「君、今すぐあの国を出た方がいい。藍天梁の女帝……藍の魔女は、君に不幸をもたらしかねないからね」
魔女の国と呼ばれ、恐れられる藍天梁国は、紫萌にとっての全てだった。
生まれ育ち、知識を蓄え、様々なものを育んだ場所。
「あの力を持つ、おまえの身を守るには、こうするのが一番いいの」
簡単に捨てることなど、できはしない。けれど誰もが、紫萌を故郷から遠ざける。
この場所の他に、いるべき場所などいりはしない。
「私は、帰る。……自分の身を、自分自身で守れるようになったその時には、必ず」
ただただ一途な郷愁の思いが、いずれ世界を変える大きな力に飲み込まれていく。
-----
太陽の謡
「なぜ、みんな僕を恐れるの?」
人にはあり得ない三つの目を持ち、それ故に隔離された日々を送るラトは、いつでも自分にそう問いかけた。
羊を育て、人の言葉で話し、食べ、眠り、笑って、泣く――。
一体、どこが違うというのだろう?
ラトを育てた、占い師はこう言った。
『私はお前には、不思議な力が備わっているんじゃないかと思っているよ。誰かを助けることのできる、優しい力がね』
英雄の眠るこの大地で、ラトに与えられたものとは……
-----
読んでみようか迷われている方・今既に読んでくださっている方どちらもへ向けた紹介文だったので、あえて第一章についてはちょびっとネタバレさせてみました。
それと「吟詠旅譚」については、序章に載ってるものほぼそのままです。あの序章、影が薄いんでもしかして、気づかれないこともあるのではと思って(笑
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吟詠旅譚
世界が混乱にうちふるえる間、人々は、それに打ち勝つ英雄を求めた。
天の加護と地の恩恵と、そして、何より人々の願望を受け、その英雄は武器を取る。
しかし世界に平和が訪れた時、英雄は歴史の表舞台に立つことを許され得なかった。
平和な世界に、力を持ちすぎた者の存在は受け入れられなかったのだ。
――物語の始まりは数千年の後、誰もが英雄の存在を忘れた頃にやってくる。
理由なんて、ここにはない。
打ち捨てられた英雄が、それでも尚、己が世界を愛したように。
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風の謡
クラヴィーア国、第三王子アルトに与えられたものはたったの三つ。それだけだ。
王子としての位、都からは遠く離れたマラキア宮、そして平穏。
考えてみもしなかった。外の世界がどのようなのか、この平穏が、一体いつまで続くのか。
「風は、自分の意志で駆けるんだ」
差し延べられる、手などなくても ―― 差し延べることができたなら。
歩む道に、後悔しても ―― 隣に誰かがいてくれたなら。
孤独な風のそよ吹く場所に、忘れられた時代の、傷跡があった。
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海の謡
「君、今すぐあの国を出た方がいい。藍天梁の女帝……藍の魔女は、君に不幸をもたらしかねないからね」
魔女の国と呼ばれ、恐れられる藍天梁国は、紫萌にとっての全てだった。
生まれ育ち、知識を蓄え、様々なものを育んだ場所。
「あの力を持つ、おまえの身を守るには、こうするのが一番いいの」
簡単に捨てることなど、できはしない。けれど誰もが、紫萌を故郷から遠ざける。
この場所の他に、いるべき場所などいりはしない。
「私は、帰る。……自分の身を、自分自身で守れるようになったその時には、必ず」
ただただ一途な郷愁の思いが、いずれ世界を変える大きな力に飲み込まれていく。
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太陽の謡
「なぜ、みんな僕を恐れるの?」
人にはあり得ない三つの目を持ち、それ故に隔離された日々を送るラトは、いつでも自分にそう問いかけた。
羊を育て、人の言葉で話し、食べ、眠り、笑って、泣く――。
一体、どこが違うというのだろう?
ラトを育てた、占い師はこう言った。
『私はお前には、不思議な力が備わっているんじゃないかと思っているよ。誰かを助けることのできる、優しい力がね』
英雄の眠るこの大地で、ラトに与えられたものとは……
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読んでみようか迷われている方・今既に読んでくださっている方どちらもへ向けた紹介文だったので、あえて第一章についてはちょびっとネタバレさせてみました。
それと「吟詠旅譚」については、序章に載ってるものほぼそのままです。あの序章、影が薄いんでもしかして、気づかれないこともあるのではと思って(笑
021:小さな約束~030:巡礼者達までのレビュー。
● 021:小さな約束
ここへきて、ようやく少年は誰かと共に進む道、というものに出会ったようです。
ヒバリは、実は初期の設定では仲間になる予定がなかったのですが(笑)、リメイク前の作品が終わる頃には少年にとっても私にとっても、いつのまにやらなくてはならない存在に変わっていました。
人ではないけれど、いつも傍らにいて、支えてくれる仲間。恋愛とか、友情とか、そういう表現では言い表せない関係が、また少年と似合って良いんじゃないかななんて。
● 024:道化師
仕事に誇りを持つことって、本当に大切だと思うのです。
自分の行うことに誇りを持って、じっくりと考えて、それを為す。誰のためでもありません。ただ自分のために行うんです。誇りを持って行った仕事が終わったときの満足感と言ったら、もう一言では言い表せない。そういうものなのです。
私に、誇りを持つことの大切さを教えてくれたのは前にバイトでいっていた店のみなさん、お店の方一人一人でした。
一人一人が自分の仕事に自信を持って、誇りを持って達振る舞う姿は、バイト初めて皿洗いのつもりで入ったのが半ウェイトレス、という感じであたふたしていた私の憧れでした。
店員さん一人一人が凄く生き生きしていて、お店の雰囲気もとても明るくて、今でもあの店が大好きです。
● 028:カーニバル
今回のお話で登場した男の子、名前は「ラト」といいます(笑
旅の歯車には、何人かのゲストが登場します。私が書いている別の話に出てくる登場人物が、フラリと迷い込んでくる。その人達が、「ゲスト」です。
リメイク前の作品では、全部で12人が色々なところから迷い込んできていました。リメイク版は、もう少し減って10人くらいになる…かな?
とは言えここで登場したラトは、既に「吟詠旅譚」のあの子とは全くの別人です。
こちらで出てきたのは旅譚の前に書いていた、「king」という話の主人公でした。旅譚のラトの元になった子なので何となくの性格は似ていますが、三つ目もないし、もう少し明るかった(笑
「king」は昔、サイトの隠しページ(今現在はないです)でちょっと置いていただけなんですが、今みたいな作風に変えてから初めて書いた作品なので、今でも大切に保管してあります。
旅譚が大分進んだら、「こんなラトもいたんですよー」みたいな感じでこっそり載せてみたいな。
● 021:小さな約束
ここへきて、ようやく少年は誰かと共に進む道、というものに出会ったようです。
ヒバリは、実は初期の設定では仲間になる予定がなかったのですが(笑)、リメイク前の作品が終わる頃には少年にとっても私にとっても、いつのまにやらなくてはならない存在に変わっていました。
人ではないけれど、いつも傍らにいて、支えてくれる仲間。恋愛とか、友情とか、そういう表現では言い表せない関係が、また少年と似合って良いんじゃないかななんて。
● 024:道化師
仕事に誇りを持つことって、本当に大切だと思うのです。
自分の行うことに誇りを持って、じっくりと考えて、それを為す。誰のためでもありません。ただ自分のために行うんです。誇りを持って行った仕事が終わったときの満足感と言ったら、もう一言では言い表せない。そういうものなのです。
私に、誇りを持つことの大切さを教えてくれたのは前にバイトでいっていた店のみなさん、お店の方一人一人でした。
一人一人が自分の仕事に自信を持って、誇りを持って達振る舞う姿は、バイト初めて皿洗いのつもりで入ったのが半ウェイトレス、という感じであたふたしていた私の憧れでした。
店員さん一人一人が凄く生き生きしていて、お店の雰囲気もとても明るくて、今でもあの店が大好きです。
● 028:カーニバル
今回のお話で登場した男の子、名前は「ラト」といいます(笑
旅の歯車には、何人かのゲストが登場します。私が書いている別の話に出てくる登場人物が、フラリと迷い込んでくる。その人達が、「ゲスト」です。
リメイク前の作品では、全部で12人が色々なところから迷い込んできていました。リメイク版は、もう少し減って10人くらいになる…かな?
とは言えここで登場したラトは、既に「吟詠旅譚」のあの子とは全くの別人です。
こちらで出てきたのは旅譚の前に書いていた、「king」という話の主人公でした。旅譚のラトの元になった子なので何となくの性格は似ていますが、三つ目もないし、もう少し明るかった(笑
「king」は昔、サイトの隠しページ(今現在はないです)でちょっと置いていただけなんですが、今みたいな作風に変えてから初めて書いた作品なので、今でも大切に保管してあります。
旅譚が大分進んだら、「こんなラトもいたんですよー」みたいな感じでこっそり載せてみたいな。
011:英雄~020:花束までのレビュー。
● 011:英雄
リメイク版、初の全書き直しでした。
一口に英雄って言っても、色々あるよな。というのが、これを書いていたときに一番思ったことです。
華々しさから考えると、やっぱりすぐに思いつくのは武勲をたてたような人のことかなと思うのですが、それだけじゃないよね、と。
実際、普段生きている中でも小さな英雄に接する機会はよくあることなんじゃないかなと思います。
大切なのは多分、それに気づけるかどうかなんじゃないかな。
● 012:砂漠の水
別に、「彼は友達裏切ったから報いを受けたんですよ」という話を書きたかったわけではないのです。
死んでいたのが本当に砂漠で助けた男の友人なのかはわかりませんが、そういう意味ではなくて。
結局、生きるために必要なのは運だと思うのです。運の強い人がどうにかなる。でも運の強弱はけっして生まれつきのものではなくて。
気持ちの持ちよう。
きっと生き残ってやる、という気持ちは、砂漠で遭難した二人ともが思っていたことだと思うのですが、水を盗んでいった男の方は、そう思うことで焦りすぎて、だから運気を逃してしまったというか。
何か迷ったり困ったときはじっと落ち着いて、よく考える。考えてもわからないことは、聞こえないものに耳を澄ましてみる。
それって大切な事じゃないかな。
● 016:長い夜
ふっと視線を上げたとき、ガラスに映った自分と目が合う事ってありませんか?
別に他の誰かが見ているわけでもないのに、ちょっと照れくさかったりして。
なんだか私はそういう時に、ふと、笑える人でいたいなと思います。自分自身と、誰より仲良くしたいから。
● 017:スティグマ
スティグマってなんじゃい、と思っていたところへ、心優しい友人が助けてくれました(笑
「汚名」とか「罪人などに押す烙印」とか「マイナスイメージによる人間の特徴」とか、なんだか負の方向の言葉が並ぶ中、最後に
【カトリック】聖痕。キリストの傷と同一形状の痕跡
という意味が並んでいて。本編ではキリスト教観点を省いた「聖痕」としての捉えかたをしてみました。
誇りの傷とは言いながら、影を落とす暗い感じもあってピッタリかなーと思っています。
無知な私に色々と教えてくださった水月様、本当にありがとうございました
● 011:英雄
リメイク版、初の全書き直しでした。
一口に英雄って言っても、色々あるよな。というのが、これを書いていたときに一番思ったことです。
華々しさから考えると、やっぱりすぐに思いつくのは武勲をたてたような人のことかなと思うのですが、それだけじゃないよね、と。
実際、普段生きている中でも小さな英雄に接する機会はよくあることなんじゃないかなと思います。
大切なのは多分、それに気づけるかどうかなんじゃないかな。
● 012:砂漠の水
別に、「彼は友達裏切ったから報いを受けたんですよ」という話を書きたかったわけではないのです。
死んでいたのが本当に砂漠で助けた男の友人なのかはわかりませんが、そういう意味ではなくて。
結局、生きるために必要なのは運だと思うのです。運の強い人がどうにかなる。でも運の強弱はけっして生まれつきのものではなくて。
気持ちの持ちよう。
きっと生き残ってやる、という気持ちは、砂漠で遭難した二人ともが思っていたことだと思うのですが、水を盗んでいった男の方は、そう思うことで焦りすぎて、だから運気を逃してしまったというか。
何か迷ったり困ったときはじっと落ち着いて、よく考える。考えてもわからないことは、聞こえないものに耳を澄ましてみる。
それって大切な事じゃないかな。
● 016:長い夜
ふっと視線を上げたとき、ガラスに映った自分と目が合う事ってありませんか?
別に他の誰かが見ているわけでもないのに、ちょっと照れくさかったりして。
なんだか私はそういう時に、ふと、笑える人でいたいなと思います。自分自身と、誰より仲良くしたいから。
● 017:スティグマ
スティグマってなんじゃい、と思っていたところへ、心優しい友人が助けてくれました(笑
「汚名」とか「罪人などに押す烙印」とか「マイナスイメージによる人間の特徴」とか、なんだか負の方向の言葉が並ぶ中、最後に
【カトリック】聖痕。キリストの傷と同一形状の痕跡
という意味が並んでいて。本編ではキリスト教観点を省いた「聖痕」としての捉えかたをしてみました。
誇りの傷とは言いながら、影を落とす暗い感じもあってピッタリかなーと思っています。
無知な私に色々と教えてくださった水月様、本当にありがとうございました

001:時計~010:夢までのレビュー。
● 003:さいごの皇帝
一般市民にとっての皇帝って、何だろうと思いながら書いていました。
これを書いていた頃は実はまだ知らなかったのですが、「皇帝」という言葉は元々、「自(はじめ)」と「王」の合字である「皇」という字と、宇宙の全てを束ねるという意味の「帝」(締という字を考えていただければ、よりわかりやすいかも)という字から作られた言葉です。
自ら自分が皇帝だ!と名乗る立場からすれば、自分はともかく偉いんだぞ、という意味になるのでしょう。けれど一般市民からすれば刷り込み教育のようなものも手伝って、自分とは異質なもの、素晴らしい何か、神に等しい存在である。と、そんな風に考えておかしいことがあるだろうか?と思ったわけです。実際に歴史なんかを考えてみると、よくあることですしね。
● 004:霧深い都市
石像って不思議だと思います。
だってあんなに堅い石に細工をして、布の感じや肌の感じ、場合によってはそのバックグラウンドとか、思想なんかを形作るわけですよ。
絵画や文章だってある意味ではそうだけど、石像には目に見てさわれる形があって、厚みがある。それじゃあ、どうして霧を石像であらわすのはおかしいんだろう。霧には形がないから?触れる厚みがないからか。
だけどそう考えると、同じように目には見えない形もない、「心」や「考え」といったものも、やっぱり石像ではあらわせないのでしょうか。本当に?
それも何か違うんじゃないかな。
うん、石像って不思議。
● 003:さいごの皇帝
一般市民にとっての皇帝って、何だろうと思いながら書いていました。
これを書いていた頃は実はまだ知らなかったのですが、「皇帝」という言葉は元々、「自(はじめ)」と「王」の合字である「皇」という字と、宇宙の全てを束ねるという意味の「帝」(締という字を考えていただければ、よりわかりやすいかも)という字から作られた言葉です。
自ら自分が皇帝だ!と名乗る立場からすれば、自分はともかく偉いんだぞ、という意味になるのでしょう。けれど一般市民からすれば刷り込み教育のようなものも手伝って、自分とは異質なもの、素晴らしい何か、神に等しい存在である。と、そんな風に考えておかしいことがあるだろうか?と思ったわけです。実際に歴史なんかを考えてみると、よくあることですしね。
● 004:霧深い都市
石像って不思議だと思います。
だってあんなに堅い石に細工をして、布の感じや肌の感じ、場合によってはそのバックグラウンドとか、思想なんかを形作るわけですよ。
絵画や文章だってある意味ではそうだけど、石像には目に見てさわれる形があって、厚みがある。それじゃあ、どうして霧を石像であらわすのはおかしいんだろう。霧には形がないから?触れる厚みがないからか。
だけどそう考えると、同じように目には見えない形もない、「心」や「考え」といったものも、やっぱり石像ではあらわせないのでしょうか。本当に?
それも何か違うんじゃないかな。
うん、石像って不思議。